試行錯誤する力

さて、ここのところ算数パズルの授業で実感していることがあります。

それは、子どもたちの「試行力」の向上です。

たとえば…

①授業中の子どもたちから、「分からない…」というコメントがどんどん減っています。以前なら、難しい問題文を読む前から「分からない」と言って、間違った時のために防護壁を作っていたお子さまが、とにかく問題にとりかかってチャレンジするようになりました。

②答えにたどりついてマルがもらえた時に、以前なら「よかった…ホッ」と漏らしていたお子さまが、今では「よっしゃぁ~!」と言うようになりました。安心感より達成感を持てるようになってきた証拠です。

③“やればできるのだけれどあまり好きではない問題“が登場すると、「この問題、めんどうくさいな…」と言っていたお子さまが、一人黙々と集中して取り組めるようになりました。パズル問題の持つ本質的な楽しさに浸かれるようになってきたようです。
『試行力』=『試行錯誤する力』。これは立派な学力です。この力を、低・中学年のうちに身につけておくことは、算数を好きに、そして得意になるための必須条件です。難関とよばれる中学校・高校の入試問題ほど、『試行力』=『試行錯誤する力』の有無を問うてきます。算数パズルの問題に向かっている生徒の机の上は、消しゴムのカスでいっぱいになります。この「書いたり消したり」の繰り返しが、『試行錯誤する力』を育てます。

早く解くこと、たくさん解くことも、ときに大切ですが、低中学年のうちは、じっくりパズルの問題に向き合い、真剣に没頭し、考えることの“めんどうくさい楽しさ”を十二分に味わってほしいものです。