3D国語表現

指導方針

3D とは、
Dialog (考察)」
Discussion (対話)」
Debate (知的討論)」

の略です。
昨今、ディベートは公教育の場においても重視されつつあり、検定教科書にもコラムページとして
掲載されるようになりました。
社会人研修でも、ディベートを取り入れる企業が増えているようです。
ただし実情は、担当者および教室の、

①指導経験
②観点
③物理的環境
④指導技術

により、格差が広がっています。
3D 国語表現は、従来の「受動的な読み」ではなく「双方向の会話の読み」を育てることで、
コミュニケーション能力を向上させることを目的とした指導です。

指導経験

子どもは、大人ではありません。“何を当たり前のことを…”と思われるかもしれませんが、
ディベート題材を発案する際、子どもの視点や感覚をそこに反映させるのは、
大人になってしまった私たちにとって結構難しいのです。



子どもは「面白い」ものに反応すると思うのは、大人の思い込み。意外と子どもたちは「よのなか」のこと、
つまり「大人の世界」を知りたがっていますし、
その“知的好奇心”に火がつくような題材であれば、おのずと意見を“ヒキダス”ことができます。
これには、実際に各年齢の子どもたちとディベートを行い、題材を検証した試行錯誤の数~経験則~が必要です。
自ら企画し発案した手法を元に、過去 3 年で小2~小 6 の100名超の子どもたちと100以上の題材でディベートを行ってきましたが、
予想を覆す反応や感想も多く、私自身も子どもたちから多くを学びました。

指導における考え方~目標をはっきりと~

何を目指すのか、目標が分からないまま行われているディベートは、確実にむなしさを残します。
ディベートの目標とは、相手の意見を確実に理解することにより、自分の意見を深めることです。
たくさん意見を言った、または、流暢に意見を言ったことのみを評価するようでは、観察不足。
まず大切なのは、各自のきく姿勢を評価すること。

聞く。聴く。訊く。その上で自分の意見を発信する。

これができれば、難関校入試で問われる読解力も確実に向上します。
読解力とは、相手( 筆者) の意見を確実に理解する(≠鵜呑みにする) 力だけでなく、積極的に筆者と対話する主体的読解力です。
さらに、面接による口頭試問、小論文作成、適性検査・特色検査・海外入試・留学で問われる学力の土台にもなります。
子どもたちが、大学入試や社会で活躍する頃には、こうした力を問う形式の試験が一般的になっていることでしょう。

物理的環境~表現したくなる人数と距離感を~

公教育でのディベートがうまくいかない原因の一つに、クラス人数の問題があります。
30 人前後の生徒が集まれば、当然、一部の“積極的”な子が中心になり、
“消極的”な子は、ただ聞いているほかなくなります。
言わなくても済むのなら、言わないのは必然。そして、思考がストップし主体的でなくなるのも必然でしょう。
そこで、「何でもいいから言いなさい」的な空気を作るのは、愚の骨頂というものです。
“積極的、消極的“とコロンで括ったのは、環境に問題があるだけで、
その子自身が意見を持っているかどうかは全くもって別問題だからです。
私はこれまでの経験から、

自分の意見を創り出す力を
全ての子どもたちがしっかり持っていると確信しています。
全ての子が積極的になれるはずなのです。


「思考」というエンジンがフルスロットルでいてくれさえすれば。
発言するかどうかはその子次第。でも、「思考」していれば、必ずと言っていいほど、言葉というギアを入れて、自分を走らせたくなるものです。
どんなに“内気”な子でも、です。というより、“内気”な子ほど、内に気持ちを秘めています。
だから、内・気を出す場=適正人数が整えば、意見はとめどなく溢れ出てくるのです。

指導技術~指導者は「球場の石ころ」になるべし~

指導技術はオマケみたいなものです。教えようとしてはいけません。
観察し、観察し、観察すること。そして、ルールに則ってジャッジを下すこと。ただそれだけです。
野球の審判のように、プレイヤーとボールの行方をよく見て、ジャッジを下すだけ。
それ以外の時間は、球場に転がるただの石ころ。
とはいえ、フィールド内に転がっている分、
ポジショニングを誤れば、子どもたちのプレイを止めてしまう障害物にもなりえます。
だから、子どもたちのやり取りしているボールが自分に当たりそうになっても必死によけることが大事です。
どうしてもかわせないのなら、かわしたふりをしつつ、わざと当たって、ボールの方向を変えることです。
分かりづらすぎる例えで恐縮ですが、主役はいつも子どもたちであるべき、というところでしょうか。

授業内容

50分×3~4週分で1ターンとします。(下の例は週3の場合です)

時間割・料金

詳細につきまして

本コース内の各種授業内容により、時間割、料金が異なります。
詳細につきましてはお気軽にお問い合わせくださいませ。

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